最先端を走れ──。
AIの領域で輝く、
大塚商会の若手エンジニアたち。
──みなさんが学生時代に取り組んだことを教えてください。 Y 私は生き物としての人間に興味があったので、学部時代は生物学を専攻しました。ただ、基礎研究は成果が出るまで時間がかかります。もっと早く手応えの得られる応用研究もやってみたいと考え、大学院では食糧危機の研究に取り組みました。具体的には野生種の植物を栽培種に品種改良することで、食用にできないかという研究です。 W 人類の未来を考えた研究なんて、すごいです。 F 私は情報工学科でプログラミングを活用して人間の感情を解析する研究に取り組みました。例えば鬱の傾向の有無が、その人の表情を見ただけで判断できるようになったらいいなって思ったんです。 W Fさんの研究も素晴らしいですね。私は小学生の頃からパソコンに触れていて、ITにはずっと興味があったので、情報系の学部に進みました。取り組んだのは音声認識の研究です。 F 学生時代で印象に残っているのは、米国に1年間、留学したことです。世界各国からやって来た留学生と触れあう中、日本人ならではの価値観を再認識すると同時に異なる価値観を認め合うことの大切さを学びました。語学力とともに、異文化コミュニケーションの力は間違いなく磨かれたと思います。 Y 私は人に教えることに興味があったので、教員免許を取得したり、家庭教師のアルバイトをしたりしました。子供の個性や能力は1人ひとりみんな違いますから、それぞれに最適の指導やモチベーションアップの方法を考えながら取り組みました。 F Yさんは優しくて、とても教え上手な先輩だとみんな言ってます。その理由は、アルバイト経験にあったんですね。 W 私は大学の勉強に飽き足らず、ビジネスの現場でITを学びたいと考えて、AIのベンチャー企業でインターンをさせてもらいました。特にそういう募集があったわけではなくて、自分からベンチャー企業に電話をかけて「インターンをさせてもらえないか」って頼み込んだんです。 Y すごい行動力ですね! W 好きなことに挑戦するには受け身じゃなくて、自分から積極的に飛び込まなければと思ったんです。
──大塚商会への入社動機について教えてください。 Y これからはAIの時代だと知ったことが、最初の一歩でした。私は新しいことにチャレンジするのが好きで、AIこそ自分が目指すべき領域だと思ったんです。そんなAIの活用に力を入れているのが大塚商会でした。 F 私もAIに取り組みたいと思ったことがきっかけでした。大塚商会はSIer各社と同じような感覚で見ていたのですが、ある就活イベントで人事担当者からAIに関わる機会があることを聞きました。その際、「ぜひうちを受けてみないか」と誘っていただき、その熱意に打たれて入社を決めました。 W 私もみなさんと同じようにAIに携わりたいと思って就職活動を進めました。正直に言うと、当初は大塚商会でAIに取り組めるとは知らなくて、面接の練習ぐらいの軽い気持ちで受けたんです。ところが面接を受けたら、AIに力を入れていると知り、ぜひここでやりたいという気持ちが一気にわいてきました。 F インターン先のAIベンチャーは受けなかったんですか。 W 確かに声はかけていただきました。でも大塚商会は累積取引社数が110万社以上(2019年当時/現在は130万社以上)もあって、扱うデータのボリュームが圧倒的なんです。自社のビッグデータを扱えるという点は、ベンチャー企業にはない大きな魅力でした。 Y 企業としての安定性もありますよね。私はAIという新しい技術に挑戦するのだから、時間をかけてじっくり研究し、成長したいと思いました。それには安心して打ち込める経営基盤が重要だと考えました。 W 同感です。先端技術を研究するには大きな投資が必要ですし、それにはYさんがおっしゃるように企業体力は重要だと思いました。私もこの点が入社の決め手となりました。
──みなさんのお仕事についてわかりやすく教えてください。 Y 大塚商会では、お客様に最適な提案を行うと同時に営業活動の効率化を図る「SPR(Sales Process Re-engineering)」という顧客管理&営業支援システムを導入しています。私はこのシステムに搭載する、お客様訪問の予定を自動登録する機能の開発を担当しています。AIが、いつ、どのお客様に、どの営業担当が訪問すべきか、指示してくれる機能です。 W 私は入社後に画像認識技術を組み込んだシステムの開発を担当しました。開発の環境構築から行ったのですが、必要な機材は会社がすべてそろえてくれたのに感動しました。その後は営業支援アプリの開発や自然言語分析などの業務を並行して進めています。 F 私は社内外で使うチャットポットツールの開発、営業担当者が好印象を持たれるようにするためのAIを活用したトレーニングツールの開発などを担当しています。まだ入社2年目なんですが、責任ある仕事を任せていただいています。 Y 私が携わっているシステムは、AIが営業担当者の行動予定を決めるものなので、人によっては抵抗感を抱くようです。いかに営業担当のみなさんに抵抗なく使っていただけるかが、大きな壁ですね。つねに営業担当のみなさんに意見を伺い、システムを改善して検証し、また意見を伺うというサイクルを繰り返しているところです。ユーザーが同じ会社の仲間なので反響をダイレクトに感じられるのは、自社で使うシステムを開発している醍醐味ですね。 W マーケティングオートメーションセンターは決して人手が多くはなく、若手にもどんどん仕事を任せてもらえる点が魅力です。自分の挑戦したいテーマや技術があればすぐにやらせてくれるし、必要な機材も用意してくれます。開発環境から自分で構築できるなんて、なかなかできないことだと思いますよ。 Y 外部の会社と共同開発するプロジェクトでは、私が解析チームのメイン担当者を任されました。プレッシャーあるものの、やりがいは大きいです。こんなふうに若手に大胆に権限委譲するのは、大塚商会ならではのカルチャーでしょう。 F 私は今、インド人技術者4人の受け入れプロジェクトを担当しています。学生時代の留学経験で英語が得意ということから、任されたのだと思います。メンターとしてインド人技術者たちの仕事や日常生活をサポートしていますが、彼らの技術力は素晴らしくて、むしろ私が教わっている感じです。自分の成長につながる、非常にいい経験をさせてもらっています。
──職場の雰囲気と、みなさんのこれからの目標について教えてください。 F 大企業の強みとベンチャーの強みを併せ持った環境だと感じています。 Y そうですね。若手にどんどん新しいことにチャレンジさせてくれるんですが、これも大企業ならではの安定した経営基盤があるためでしょう。 W だから若手も遠慮なく意見が言えるし、自己主張できます。 F マーケティングオートメーションセンターには、“普通の人”が1人もいないって思います。Webアプリで圧倒的な技術力を持つ人、ハードのことなら何でも任せろという人、英語にもAIにも精通した人、元トップセールス…。本当に個性的なメンバーが集まって、和気あいあいと新しいことにチャレンジしている点が素晴らしいです。 W そうした環境の中で、私は画像処理技術を強みに、社会で広く利用されるプロダクトを開発したいと考えています。世の中の無駄や不便を解消するためにAIを活用し、それによって広く社会課題の解決に貢献したいと思います。 Y 私は、まずはデータサイエンティストとして一人前になりたいと思います。先ほども言ったように時間をかけてじっくり成長できるのが大塚商会ならではのよさなので、焦ることなく成長していきたいと思います。そして将来的にはMBAも取得し、経営に関われたらと考えています。技術と経営の両方に精通した人材になることが、目標です。 F 私はまだ入社2年目なので、まずは社会人として自立しなくてはと考えています。今はインド人技術者と一緒に英語で仕事をするなど、非常に刺激的な環境にいるので、できるだけたくさんのことを吸収し、いずれは唯一無二のエンジニアを目指します。
最先端を走れ──。
AIの領域で輝く、
大塚商会の若手エンジニアたち。